世界に先駆け920 nm帯超短パルスファイバーレーザーキットの販売を開始

このたび株式会社光響(代表取締役社長 住村和彦、本社 京都府京都市)は、920 nm帯超短パルスファイバーレーザーキットの販売を開始しました。920 nm帯超短パルスファイバーレーザーは、研究レベルでの発振は報告されているものの、未だ製品化はされていません。本キットでは適切な光学部品が全て揃っているため、最先端のレーザーを簡単に手に入れることができます。

920nm帯では二光子過程を介した微細加工や蛍光観察用途として、固体レーザーが主に用いられてきました。一方で、取り回しが簡単で安価なファイバーレーザーは光通信帯での研究が中心であり、920nm帯での研究は遅れていました。近年、920nm帯で超短パルスファイバーレーザーの発振報告が増えてきてはいますが、未だ製品化がされていないのが現状です。

本キットでは、920nm帯の超短パルスレーザーを発振するために適切な光学部品が揃った状態で納品されます。そのため、最先端のレーザー光源を簡単に構築することができます。本キットは、920nm帯超短パルスレーザーを用いた新しい研究や、製品開発にも使用できます。また、キット化することにより、自由な光学部品の入れ替え・配置を可能とし、研究の発展や目的の変化に合わせて柔軟にカスタマイズができます。920nm帯で安価なファイバーレーザーが入手しやすくなることで、微細加工やバイオイメージング分野の更なる発展が期待できます。

光響では、今後も光産業の活性化に貢献し、光技術による5大革命(情報革命・医療革命・食料革命・環境革命・エネルギー革命)の促進を支援して参ります。

FL-MLNd-kit

製品
製品名:モード同期Ndファイバーレーザーキット
型番:FL-MLNd-kit

仕様例
中心波長:920 nm
出力:10 mW
パルス幅:数100fs〜数ps
繰り返し周波数:45 MHz(典型値)
スペクトル幅:数nm

販売
価格:340万円(税抜)
納期:約1-2ヶ月