2016年-2017年 星を動かすもの

星を動かすもの
「日本は捨てたものではない──技術者たちの戦いを通して希望の物語を描きたい」
そんな想いから生まれたのがこのレーザー光学SF小説です。

あらすじ
西暦2025年。地球衝突軌道をとるとみられる小惑星《セクメト》が発見された。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は日本の光学技術の実証のため、前代未聞の宇宙プロジェクトを企画する。レーザーによる小惑星軌道変更計画『D計画』である! しかし、小惑星の軌道変更のためにはレーザーの強度、レーザーを受け止める鏡の役割を果たす宇宙機の打ち上げ、大型ロケット開発と技術課題は山積み……。果たして日本の技術者たちは地球を救えるのか?

キャラクター

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本編

星を動かすもの

序章
あらすじ
西暦2013年。
ロシア連邦のチャリャビンスク市上空を巨大な隕石が大爆発をしながら通過した。
隕石はチェリャビンスク市郊外70キロメートルのチェバルクリ湖に落下する。
隕石の正体は小惑星だった。


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第1章 地球近傍小惑星
あらすじ
2025年4月上旬。
國場、加瀬は地球に衝突する可能性をもつ《小惑星2024PF3》を回避するため『DALB計画』の成功をさせるべく光響大学高エネルギーセンターで議員レクチャーを行う。
『DALB計画』はレーザー爆縮で生み出した超高速ビームで小惑星の軌道を動かす計画であるが、レーザーの強度、レーザーを受け止める鏡の役割を果たす宇宙機の打ち上げ、大型ロケット開発と技術課題は山積みであった。


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第2章 リフトオフ
あらすじ
《セクメト》と呼称されることとなった《小惑星2024PF3》。
『DALB計画』の承認が下り、四年が立っていた。白河教授と大熊は高出力レーザー施設《響20号》の改良を進めているが稼働時間十分を超えることができず心労を重ねていた。
一方、ひとあし先に完成していた光学フェーズドアレイ装置《LPHA》は宇宙空間で《響20号》からのレーザー照射を受け止めるため宇宙への打ち上げ準備に入っていた。


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第3章 日米共同
あらすじ
『DALB計画』遂行の雲行きが怪しくなってきた。プロジェクトを続けるため國場は米国との協力を提案する。
NASAにやってきた國場らはNASA職員のエドワード博士とエフゲニア博士を中心に『DALB計画』を再び始動させた。


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第4章 連結体
あらすじ
米国から「LPHA1」、「LPHA2」が打ち上げられた。日本は3機目のLPHAを打ち上げる準備をしていた。
しかし打ち上げ予定日に太陽活動が活発になり、太陽フレアによる影響でLPHAの連結に懸念を抱いた加瀬が打ち上げ中止を國場に訴えかけた。


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第5章 星を動かすもの
あらすじ
シャイアン・マウンテン空軍基地に建造された《響22号》からの超高速ビームを《LPHA》がうけ小惑星《セクメト》へ放った。しかし、小惑星帯で衝突を繰り返していた《セクメト》は鏡面のような地表面をもつ球体に姿を変えレーザーの威力を滅殺していた。第2弾のレーザー照射をすることになったが・・・。


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終章
あらすじ
2038年3月。『DALB計画』終了から半年以上が経過していた。
この日、計画の成功か失敗か可否が確定する。