レーザーセーフティ(レーザー安全)製品とは
レーザー光は太陽光を虫眼鏡で集光させたときのように光エネルギー密度が高いため、
人体に傷害を発生させたり物体に損害を発生させる場合があります。
人体への傷害としては、視力低下や火傷があげられます。物体への損害としては、燃焼や火事があげられます。
レーザー光は光源から射出される直接光以外にも、
例えば腕に付けている腕時計や指に付けている指輪などによるレーザーの反射光や散乱光も危険です。
レーザーを使用する場合には、常にレーザーセーフティ(レーザー安全)製品を装着することを推奨します。
レーザーセーフティ(レーザー安全)製品は、人体や物体へのダメージを防止するための必需品です。
レーザーセーフティ(レーザー安全)に関する製品・コンテンツ 特長
- レーザー光路を確認する「IRセンサーカード」
- レーザー光の照射経路・焦点位置や乱反射・散乱光を確認する「UV/IRビューワー」
- レーザー作業者の目を保護する「レーザー保護メガネ」
- レーザー作業者の皮膚を保護する「レーザー防護服」「レーザーグローブ」
- レーザー作業者の目や皮膚を保護する「レーザー保護プレート」
- レーザー装置単体を覆う「レーザー遮光ボックス」
- レーザー作業場を簡易的に作れる「レーザー保護パーティション」
- レーザー作業場全体を覆う「レーザークリーンブース」
- レーザー作業場を表示する「レーザー標識」
- レーザー安全を読んで学べる「レーザー安全教育マンガ」
- レーザー安全を見て学べる「レーザー安全教育セミナー」
レーザー機器・製品の市場・需要は年々拡大を続けており、高出力のレーザーを照射する製品がネット上のECサイトで一般消費者向けにも販売されるようになっています。そういった状況からレーザー機器を取り扱う皆様に取り扱い上の注意点を正しくご理解頂き、安全にご利用頂く為の取り組みを推進していく事も弊社の使命であると考え、レーザーセーフティ(レーザー安全)に関する製品・コンテンツを一式開発し、取り揃えております。
光響製レーザーセーフティ(レーザー安全)製品 ラインナップ
- 製品ラインナップ
- メーカー
- 光響
- 光響
- 光響
- 光響
- 光響
- 光響
- 光響
- 光響
- 光響
- 型番
- KK-SWIR-TR
- ABRM-1700-1/2-K
- LPG-○○
- –
- TSLa-○○○○
- LPB-X
- LPG-PG
LPG-PR - –
- –
- 用途
- UVや近赤外領域の目に見えないレーザー光を可視化
- レーザー光の照射経路・焦点位置や乱反射・散乱光を確認
- レーザー光から目を保護するメガネ
- 輻射熱反射、高耐熱、レーザー装置を安全に使用するための防護服
- レーザー光の遮蔽設備用のカバープレート
- 光響レーザーマーカー製品を使用時、外部へレーザー光散乱を防ぐ安全ボックス
- レーザー光などの反射、散乱等の偶発的な事態から、パーティション外の観察者の目を防護
- 遮光、防塵、レーザーの品質や安定性を保つために使われるクリーンブース
- レーザー区域の入り口などに表示する、マグネットタイプのレーザー標識です。
- 価格
- ¥9,980(税別)
- お問い合わせ
- ¥17,000(税別)
- ¥49,800(税別)
- お問い合わせ
- ¥150,000(税別)
- 部材セット:
¥78,000(税別)
(送料込)
完成品:
¥98,000(税別)
(送料別) - お問い合わせ
- 10枚セット(組み合わせ自由)
¥10,000(税別)
- レンタル・サブスク
その他の光響製レーザーセーフティ製品
レーザー安全教育マンガ 〜まんがで分かるレーザー機器の措置基準〜
分かりやすく解説した光響オリジナル漫画冊子です。A5サイズで14ページあります。
価格: 2,000円(税抜き)
OptiVideoにて冊子を動画化し公開しております。
こちらも合わせて御覧ください。
※動画の視聴にはOptiVideoへのお申し込みが必要です
レーザー安全教育セミナー
当セミナーは、労働安全衛生法やJIS C6802を網羅したレーザー安全の講義内容となります。
また、従来のセミナーの欠点である分かりにくい静止画の説明は極力廃止して、光響ならではの分かりやすいアニメーション動画で解説をしており、高い評価をいただいております。
レーザーセーフティの関連アクセサリー
製品カタログ
レーザーセーフティ(レーザー安全)製品に関する動画
レーザー保護メガネに関する動画は、レーザー保護メガネの製品ページに掲載しております。
お客様の声
- 扉の開放時はレーザー照射のできない設定にもできるため、安心して使えます。
- 部屋を出入りする人間も多いため、ゴーグルよりボックスを選んで正解でした。
- 社内コンプライアンス遵守のために導入しました。他社より安価で助かります。
- 希望のワークエリアがあったのでカスタム仕様でお願いしました。便利!
- 納期が早くて助かった。
- レーザーゴーグルが様々な波長に対応していて選びやすい。
- レーザーゴーグルの使用用途にしたがって製品を提案してくれる。
- 他社で取扱が終了して困っていたが、光響では購入できたのでよかった。
- レーザーマーカーを買ったついでに、セーフティーも買えるので便利。
製品の販売実績
- 東京大学
- 名古屋大学
- 電気通信大学
- 横浜国立大学
- 明治大学
- 近畿大学
- 東京工業大学
- 量子科学技術研究開発機構
- 核融合科学研究所
- 電子部品製造販売会社
- 金属加工会社
- 産業用製品製造メーカー
- 電気機器メーカー
- 大手通信キャリア
レーザーセーフティ(レーザー安全)に関するニュース
プレスリリース
- 2024年6月3日 900 〜 2400 nm波長保護と高い視認性を両立させた レーザー保護メガネ(レーザーゴーグル)を6月10日より発売
- 2023年7月26日 高性能UV/IRビューワーを8月1日(火)より販売開始
- 2023年4月3日 レーザー標識を4月3日(月)より販売開始
- 2023年2月24日 レーザー安全教育セミナー/オンデマンド動画配信(複数回に亘る開催)
- 2023年2月6日 レーザー防護服(耐熱エプロンタイプ)を発売
- 2023年1月25日 レーザー作業者の目を保護/ レーザー保護メガネ(レーザーゴーグル)を発売
- 2021年8月31日 圧倒的低価格かつISO標準規格に準拠したIRセンサーカードを9月1日(水)より発売。近赤外領域の目に見えないレーザー光を可視化
- 2021年4月30日 「レーザー保護パーティション(レーザーバリアパーティション)」を5月6日(木)より発売
- 2020年6月24日 「簡易型レーザー遮光ボックス」を6月24日(水)より発売
- 2020年5月20日 リーズナブルな「レーザー保護メガネ」の提供開始
- 2020年4月15日 「レーザー防護服」を4月15日(水)より発売
レーザの安全基準・安全対策・安全規格
レーザーのクラス分けと措置基準
はじめに
レーザー機器※から放出されたレーザー光はエネルギー密度が高いため、
レーザーを適切に取り扱わなければ使用者に障害が発生する場合があります。
そこで日本ではレーザーの使用者の障害を防止することを目的に国際電気標準(IEC)の基準をもとに
日本工業規格「レーザー製品の放射安全基準」JIS C 6802が規定しています。
JIS C 6802ではレーザー製品をその危険度に応じてクラス分けし、
「レーザー機器のクラス別措置基準」に基づいて必要な措置が講じられています。
※レーザー発振器:レーザーを生成し、又は増幅できる機器。
レーザー機器のクラス分け(2005年改正版)
レーザー機器のクラス分けは、日本工業規格 C6802「レーザー製品の安全基準」の「8.クラス分け」によるものとします。
クラス | クラス分け概要 | 警告ラベル |
---|---|---|
1 | 出力は0.39mW以下 予知できる条件の下では安全なレーザー。 |
不要 |
1M | 出力は0.39mW以下(波長:302.5nm~4000nm)。 予知できる合理的な条件の下で、レンズ系を用いてレーザー光を観察しなければ安全(裸眼は安全)。 |
必要 |
2 | 可視光で出力は1mW以下(波長:400~700nm)。 瞬きなどの目の嫌悪反応により安全。 |
不要 |
2M | 可視光で出力は1mW以下(波長:400~700nm)。 レンズ系を用いて観察することがなく、瞬きなどの目の嫌悪反応ができれば安全。レーザーの放射レベルはクラス2と同じ。 |
必要 |
3R | 出力はクラス2(可視光の場合)またはクラス1(不可視光の場合)の出力の5倍以下。 | 必要 |
3B | 出力は0.5W以下。 直接または鏡面反射した光を見たり触れたりすると危険。 |
必要 |
4 | 高出力(0.5Wを超えるレベル)。 直接または鏡面反射した光だけでなく散乱光も危険。これらは皮膚障害、火災を発生させる危険もある。 |
必要 |
※クラス1M, 2Mは、ルーペまたは双眼鏡等のレンズ系を使用しないかぎり安全となるレーザー製品に対して設けられたクラス。
レーザー機器の安全な取扱方法
レーザー機器の危険性
レーザー機器の取り扱いを誤ると、以下の危険が発生する場合があります。
- 火災・発火・爆発
- 眼の障害(網膜火傷、剥離、失明、白内障)
- 皮膚の障害(火傷、色素沈着、発がん性、熱凝固)
- その他(感電、色素レーザーの取り扱いによる障害)
一般的な取扱方法
- レーザー装置はできるだけビーム光路が目の高さにこないように設置する。
- ビームが偶然にミラー状の表面(反射面)に直接向けられることがないように予防策を講じる。
(光路近辺の整理、光学系の固定、必要なコーティングなど) - レーザー装置の設置されている場所に引火性物質をむき出しのまま放置したり、引火性物質を貯蔵しない。
特に連続発振(CW型)のCO2レーザーやArレーザーを用いるときには暗幕、板壁などに着火しないように注意する。 - 使用場所には警戒標識を掲げ、レーザーが外部へ漏洩しないよう遮蔽する。
- 保護眼鏡などの防護服を着用する。
- レーザービームは有効な光路の末端で吸収体等を用いて終端する。
レーザー保護具の性能・取扱方法
レーザー保護メガネの着用
- 作業者の目を保護するために、レーザーの発振中(ウォーミングアップの時間を含む)はレーザー保護メガネの着用を義務づける。
ただし、レーザー保護メガネは散乱光に対するもので、直接光や反射光への使用は絶対に避ける。
レーザー防護服
- レーザー光が皮膚に放射されると火傷になったり、衣服が燃えたりする可能性がある。
レーザー光に直接身体がさらされる恐れのある場合は、できるだけ皮膚の露出の少ない燃えにくい素材の着衣を身につける。
レーザー保護バリア
- レーザー安全保護バリアは遮光用マテリアルの一つで、
高出力レーザーの散乱光による目の損傷を防止するためのレーザー光遮断安全対策用製品である。
レーザーの収納
- 温度、光、音響振動などに敏感な機器を収納するための筐体である。既成の機器を収納するだけでなく、
ブレッドボードも追加することによって、自作の実験光学系を収納することもできる。