Fraunhofer(フラウンホーファー)について

欧州最大の科学技術分野における応用研究機関であるフラウンホーファー研究機構は、民間企業や公共機関向け、また社会全体の利益を目的として、実用的な応用研究を行っています。
特に、光応用技術では多くの実績があり、様々なレーザー応用分野を発表しています。

Direct Laser Interference Patterning(DLIP)

極短パルスレーザーとは異なった方法で、材料表面に機能を付加させる技術として開発されました。
すでに、航空宇宙分野への技術利用が進んでいます。
この技術は、金属だけでなくガラスや樹脂にも利用可能と考えられており、これらに対しても開発が進んでいます。
例えば、飛行機の機体は高高度を飛行します。その際に機体への氷着を低減させることで燃費改善や飛行安定性の向上が期待されています。

コンセプト1:DLIP – 柔軟性

主なポイント
– フレキシブルな構造による表面機能化●処理速度:10~300cm2/min
– 既存システムへの統合が可能

利点
– テクスチャーの特徴サイズを連続的に変更可能
– 異なるアパーチャーで干渉パターンを変更可能

デメリット
– システムを制御するための追加ソフトウェア(弊社提供)が必要

コンセプト2: DLIP -ハイスピード

主なポイント
– 大面積の高速構造化
– 固定された構造形状
– 加工速度:金属 – 0.36m2/分 – ポリマー – 0.9m2/分
– 既存システムへの統合が可能

利点
– 細長いビームなど、さまざまなビームパターンが使用可能

デメリット
– インプロセスで可能なのは、特定のテクスチャーサイズのみ

業界に適したDLIPモジュール: 高いテイクアップとシームレスな統合を強化

コンセプト フレキシビリティ フレキシビリティ フレキシビリティ / ハイスピード ハイスピード
ビームムーブメント リニアステージ スキャナーベース スキャナーベース マシンのリニア
サイズ LxWxH ~300 x 100 x 100 mm³ ~300 x 200 x 100 mm³ ~450 x 300 x 160 mm³ ~400 x 100 x100 mm³
ビーム/周期 2 – 4(ビームブロッカー構成)/ 0.5 – 20 μm(波長依存性)
波長 Infrared,Visible, UV
通常速度 10 – 60cm²/min 60 – 300 cm²/min 300 – 3600 cm²/min 3600 – 10000 cm²/min
オプション1 Mark-on-the-Fly Mark-on-the-Fly
オプション2 新しいビーム分割プラットフォームDLIPneoを使用した1、2、4ビーム(ビームブロッキングなし)

実証された今日から継続的な進歩へ: 産業適性を解き放つ

産業界の要求を満たすために、サイクルタイムを改善することを目的としたいくつかのプロジェクトが進行中です。
・PROMETHEUS: 1m²/分以上の構造化速度を持つシートメタルの大規模加工
・NextGen-3DBat: 最大0.36m²/分の速度で最大300mm幅の薄い金属箔の大規模加工
・SYNTECS: ダイレクトレーザーライティングとDLIPを同時に使用した5軸ファブリケーション
・MEDIUS:レーザー製造技術とプロセス制御をデジタル化し、低レベルのテイクアップ・インフューチャー加工を実現