RP Photonicsについて

RP Photonicsは、2004年に設立された会社です。光学シミュレーション、特にファイバーレーザーのシミュレーションソフトウェアを開発しております。

当社はRP Photonicsの代理店です。

2023年8月下旬以降に新しいバージョンにアップグレートされました。

RP Fiber Power V8
RP Resonator V4
RP Coating V4
RP ProPulse V4

重要な新機能は次のとおりです:
RP-Phot_character_map

  • スクリプトのコマンドを一つづつ実行できるデバッガ。いつでもシステムの状態を調べることができます。
  • 行番号表示、構文ハイライト、マルチレベルの元に戻る/やり直しなど、スクリプトエディタの改良
  • スクリプトの迅速な構考検査機能。
  • スクリプトの自動再フォーマット
  • 日本語の文字を表示できる文字マップもある。

これらの新機能の詳細は こちら

RP Photonics’s newslettersでユーザーのヒント及びソフトの情報を入手出来ます。

1. RP Fiber Power

RP Fiber Powerは、ファイバーデバイスの設計や最適化のために非常に有用なモデリングソフトウェアです。
特に、ファイバー増幅器やレーザー、その他の導波路レーザー、ファイバーカプラ、マルチコアファイバー、ヘリカルコアファイバー、テーパーファイバーなどに有効です。
このソフトウェアは、効率的なパワー伝搬や完全な数値ビーム伝搬の両方を提供しています。また超短パルスの伝搬も分析することができます。ファイバー増幅器システムの例としてはモードロックファイバーレーザー、テレコムケーブル、自動的に最適化されたパルス圧縮器などが挙げられます。

次のスクリーンショットは、このソフトウェアで作られたカスタムフォームです。このような特定のシミュレーションの目的に合わせた形態はユーザー自身によって設定していただくことも、技術サポートの範囲内で設定させていただくこともできます。これらは有用なスクリプト機能に加えて利用していただけます。

ファイバーレーザーシミュレーションソフト
製品のシミュレーション 使用事例
シングルモード・マルチモードファイバーRP-Fiber-power_fiber 振幅分散、効果的モードエリア、効果的指数、色分散の様なモード特性計算:ファイバーカップリング効率計算:曲げ効果、非線形自己収束或いは利得導波型ビーム伝播、高次ソリトン伝播シミュレ-ション
ダブルクラッドファイバー RP-Fiber-power_fiber_devices ダブルクラッドファイバーでの励起吸収シミュレーション、ファイバーカップラーでのビーム伝播研究、テーパードファイバーでの光伝播、曲げ衝撃分析、アンプでの交差飽和効果研究、漏洩モード等
ファイバー増幅器 RP-Fiber-power_fiber_amplifier 単数の増幅器ステージ或いは複数ステージ増幅器システムに於ける、利得及び飽和特性(連続波或いはパルス増幅)、エルビウム –
イッテルビウムドープ増幅器ファイバーでのエネルギー伝搬、消光効果の影響、自然増幅光等の研究
ファイバーテレコムシステム RP-Fiber-power_fiber_optic_link 分散性及び非線形信号歪み分析、増幅器ノイズ衝撃、増幅器の非線形管理及び交換の最適化
ファイバーレーザー RP-Fiber-power_fiber_laser パワー変換効率、波長調整範囲、Qスィッチングダイナミクスの分析及び最適化
超短パルスファイバーレーザーRP-Fiber-power_figure_of_eight_laser パルス形成メカニズム、安定範囲、非線形性及び色分散衝撃、パラボリックパルス増幅、最適分散パルス圧縮、フィードバック感度、スーパーコンティニウムジェネレーションの研究
超短パルスレーザー再生増幅器RP-Fiber-power_regenerative_amplifier Qスィッチング研究、モードロッキング挙動、可飽和吸収体の要求特性決定、フィードバック感度分析、チャープパルス増幅、回生増幅安定限度研究
* RP Fiber Power関連製品の動画:こちらへ

詳細については、RP PhotonicsのWebサイトを参照してください。

参考:R. Paschotta, “Modeling of ultrashort pulse amplification with gain saturation”, Opt.Express 25 (16), 19112 (2017)

2. RP Fiber Calculator PRO

RP Fiber Calculator PROは、放射状に対称な屈折率プロファイルを有する光ファイバー上の様々な計算を行うのに非常に便利なソフトウェアです。

このソフトウェアは直感的なグラフィカル・ユーザー・インターフェースを持っており、各タブで以下の操作を行うことができます。

  • 半径方向の屈折率プロファイルまたはドーピング濃度プロファイルを入力することで屈折率分布を計算してくれます。
  • 上記と同じファイバーにおける全ての導波モード(LPモード)を計算してくれます。
  • ファイバーの入力ビームとしてのガウシアンビームのパラメータを定義すれば(このビームは非最適なスポットサイズを有していてもずれていても良いです)ソフトウェアはファイバーの特定の導波モードにどれ程のパワーが起動されているのかを計算してくれます。また、これらのモード伝搬をシミュレートし、特定の伝搬距離のニアフィールドとファーフィールドのプロファイルを示すことも可能です。
  • ファイバー同士を結合することができるかを、ファイバーパラメータのミスマッチやズレを含めて、計算してくれます。

RP-Fiber-calculator-pro

RP Fiber Calculator PRO softwareの動画

詳細については、RP PhotonicsのWebサイトを参照してください。

3. RP Resonator

RP Resonatorは、光共振器の計算において非常に有用なソフトウェアです。
特に、レーザー共振器のデザインを作成するために適しています。他の製品と比較して、統合された強力なスクリプト言語により優れた柔軟性や利便性を両立し、どなたでも簡単に使用することができます。
詳細については、RP PhotonicsのWebサイトを参照してください。

4. RP ProPulse

RP ProPulseは、様々な状況での超短パルス伝搬をシミュレートできる非常に有用なソフトウェアです。

特に、以下のシミュレーションが可能です。

  • 能動あるいは受動モード同期レーザー共振器における伝搬
  • 光パラメトリック発振器における伝搬
  • 光ファイバーにおける伝搬(しかしこの場合、RP Fiber Powerの方がより適しているかもしれません)

特に、能動あるいは受動モード同期バルクレーザーの分析とデザインにおいてRP ProPulseは非常に汎用性の高いツールです。このツールは関連する多数の物理的効果を含めて計算することで高レベルの柔軟性を提供することができます。例えば、特定の条件が満たされるまで多数のラウンドトリップ共振器を自動的にシミュレートし続けることが可能です。

RP-ProPulse

詳細については、RP PhotonicsのWebサイトを参照してください。

5. RP Coating

RP Coatingは、様々な光学多層構造体を開発するための、柔軟で有用な薄膜ソフトウェアツールです。
このツールは標準的なデバイスだけではなく、いかなる新しい物でも分析し、最適化することが可能です。

RP-Coating

詳細については、RP PhotonicsのWebサイトを参照してください。

6. RP Q-switch

RP Q-switchは、CWレーザーのスパイク現象や能動あるいは受動Qスイッチ固体レーザーの計算をするためのシンプルなツールです。

レーザー共振器と利得媒体の指定されたパラメータに基づいて、数値的にレーザーパワーの変化をシミュレートし、生成されるパルスのパラメータを計算します。ソフトウェアは、特に能動あるいは受動Qスイッチ固体レーザーの設計に有用です。(ファイバーレーザーや一部バルクレーザーにおいて、より洗練されたソフトウェアであるRP Fiber Powerがより適切である場合があります。)レーザーの設計者は、このシミュレーションソフトウェアを教育目的で使用することにより、Qスイッチレーザーの理解をより深いものとすることができます。

RP-Q-Switch

アウトプットの事例:
rpqs_tevolrpqs_tevol2
rpqs_phspacerpqs_modspeed

詳細については、RP PhotonicsのWebサイトを参照してください。

製品の販売実績

(2023年8月更新)
アカデミック

  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
  • 静岡大学
  • 東京都立大学
  • 大阪大学
  • 東京大学
  • 筑波大学

企業

  • 大手電機メーカー
  • 産業機械メーカー
  • CNC装置メーカー
  • FA機器メーカー
  • 大手光部品メーカー
  • ガラス切断機器メーカー