- 製品名テレセントリック型
UVレーザーマーカー - 型番UV-MK-T1000
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UVレーザーマーカーとは、UVレーザーを用いて文字や図形を描くこと(マーキング)ができる装置です。物質にレーザーを当てると、当てた箇所だけ、表面を除去したり変質させたりすることができます。レーザーを当てた箇所と当てていない箇所ではコントラストの差が生じます。レーザーマーキングはそのコントラストの差を利用しております。従来のfθレンズ型UVレーザーマーカー以上に、細やかでシャープな加工に可能性が広がります。
本製品は、ユーザー様がカスタム可能なUVレーザーマーカーで、ケーブルを接続するだけで各種素材上にマーキング加工が可能です。「あれにマーキングしたい」、「ちょっと手軽に印字したい」等の細かな要望にも答えることができる便利な製品です。
UVレーザーマーカー使用動画一覧(Youtube)
各種レーザーマーキング可能な材質の一覧表
テレセントリック型UVレーザーマーカーの特長
主な特長
- テレセントリックレンズを使用することで細やかでシャープな加工
- 水冷
- 金属や樹脂などへのマーキングが可能
- お客様によるカスタムが可能
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvmkt_1000.png)
その他の特長
- ガルバノスキャナーミラーにより高速マーキングが可能
- ランニングコストは電気代のみ
- インクマーキングのように字が薄くなったり剥がれたりしない
- 非接触なため材料の変形はなし
- AC100Vの家庭コンセントでの使用が可能
※ 弊社fθ型UV レーザーマーカーをお買い上げのお客様は、テレセントリックレンズをオプションとして追加することで、本製品と同様の効果を得られます。
レーザーマーカーと従来のマーキング技術との比較
従来のマーキング技術として、刻印・スタンプ押し、ラベル貼り、インク印字があります。
従来技術と比較したレーザーマーカーの特長は
- メンテナンス不要
- 消耗品なし
- 半永久的に消えない印字が可能
- 文字の変更が可能
- 非接触でマーキングが可能
- ランニングコストが電気代のみ
- 印字の度合いを調整可能
本UVレーザーマーカー製品と従来製品の比較
テレセントリック型 UVレーザーマーカー |
従来製品(参考) | |
---|---|---|
お客様によるカスタム | ◎ | × |
レーザー波長 | 355 nm | 355 nm |
レーザー出力 | 5 W | 約3 W |
パルス幅 | ナノ秒 | ナノ秒 |
冷却方式 | 水冷 | 水冷 |
電源 | AC100V(家庭用コンセント) | 200Vを使用多数 |
最大ワークスペース | 310 mm × 310 mm (f = 450mm テレセントリックレンズの場合) |
100 mm × 100 mm |
最小線幅 スポット径(理論値) |
< 2 μm (f = 32 mm テレセントリックレンズの場合) |
10μm |
自作 | (ご要望に応じて)可能 | 不可 |
テレセントリック型UVレーザーマーカーの構成
- UVレーザー光源(ガイドレーザー付き)
- ガルバノスキャナーミラー
- テレセントリックレンズ
- 冷却チラー
- マーキングソフト
マーキングソフトは、日本語やバーコード入力、CADや写真等も直接取り込むことができます。
付属品
本テレセントリック型UVレーザーマーカーには下記が含まれております。
- UVレーザーマーカー本体一式(パソコン含まず)
- テレセントリックレンズ
- レーザーヘッド固定用フレーム
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/laser_diagram0210.png)
テレセントリック型UVレーザーマーカーの構成
パソコン接続・ソフト操作性
本製品はUSBインターフェースでWindowsパソコン(Win10)と接続して制御を行います。
ソフトウェアでは、
- TrueType、SHX(AutoCADフォント)、DMF(ドットマトリックスフォント)、1次元バーコードなどのフォント形式
- bmp、jpg、gif、tga、png、tifなどの画像形式
- ai、dxf、dst、pltなどのベクターファイル、に対応します。
※ フォントはパソコンに導入されている環境に異なります。
※ ai:Adobe社 イラストレーターによるベクター形式ファイル。
※ dxf・dst:Autodesk社 AutoCADによるベクター形式ファイル並びにシートセットベクター形式ファイル。
※ plt:HPGL(Hewlett Packard Graphics Language)のベクター形式ファイル。
![soft01](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/fm_soft01.png)
![soft02](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/fm_soft02.png)
テキスト入力以外にも図形の追加、編集が可能。
![ペイント編集](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/fm_soft05.png)
画像は色調反転、グレイスケール、ディザ処理が可能。
![画像装飾](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/fm_soft03.png)
テレセントリック型UVレーザーマーカーの仕様
レーザー発振波長 | 355 nm |
---|---|
レーザー最大平均出力 | 5 W |
最大ワークスペース | 310 mm × 310 mm (f = 450 mm テレセントリックレンズの場合) |
最大スキャン速度 | 6m/s (f = 150 mm レンズでの参考値になります) |
テレセントリックレンズの焦点距離 | 32、150、260、450 mmなど |
動作温度 | 15℃〜30℃ |
外形寸法(本体) | W400 mm × H650 mm × D1050 mm |
外形寸法(電源ユニット) | W200 mm × H450 mm × D600 mm |
外形寸法(チラーユニット) | W280 mm × H420 mm × D600 mm |
重量(本体) | – |
※ 記載の仕様内容は改良のため予告なく変更される場合がございます。
一般的なfθレンズとテレセントリックレンズ(TELECENTRIC LENS)の違い
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvt1000_fig001.jpg)
fθレンズの場合
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvt1000_fig002.jpg)
テレセントリックレンズの場合
一般的なfθレンズのレーザーのマーキング例です。
fθレンズの特性から、ワークエリアの周辺部では正円より丸みを帯びた正方形に近くなります。
一方、テレセントリックレンズでは右図のような光線ができるように設計されたレンズです。
これにより歪みが少なく、スポット径が均一なレーザー描写が可能になり、より微細な表現ができます。
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvmkt1000.png)
fθレンズで現れる特長
下のように細かい文字を深く印字することができます。
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvmkt1000_fig01.png)
一般的fθレンズでのマーキング
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvmkt1000_fig02.png)
テレセントリックレンズでのマーキング(f=32)
UVレーザーのテレセントリックレンズのため、ガラス表面への100 μmより小さい微細描画もできます。
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvmkt1000_fig04.png)
テレセントリックレンズでガラス表面へのマーキング(図形)
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvmkt1000_fig03.png)
テレセントリックレンズでガラス表面へのマーキング(文字)
Si(シリコンウェハ)表面へのマーキングも可能です。
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvmkt1000_fig06.png)
テレセントリックレンズでSi へのマーキング(図形)
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvmkt1000_fig05.png)
テレセントリックレンズでSi へのマーキング(文字)
プラスチックのポリイミドへの印字もできます。
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvmkt1000_fig08.png)
テレセントリックレンズでポリイミドテープへのマーキング(図形)
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/uvmkt1000_fig07.png)
テレセントリックレンズでポリイミドテープへのマーキング(文字)
fθレンズの焦点距離の選択
fθレンズの焦点距離は、100 mm, 160 mm, 210 mm, 254 mm, 290 mm, 330 mm, 430 mmから選択することができます。
レンズの焦点距離が長いほど、ワークエリアは大きくなります。
ワークエリアとレンズの焦点距離の関係性
レンズの焦点距離が短いほど、スポット径は小さくなります。
スポット径とレンズの焦点距離の関係性
テレセントリック型UVレーザーマーカーのオプション
本テレセントリック型UVレーザーマーカーとは別に下記も購入することができます。
- f = 32mmのテレセントリックレンズ
- f = 150mmのテレセントリックレンズ
- f = 260mmのテレセントリックレンズ
- f = 450mmのテレセントリックレンズ
お客様の声
- 他社の製品と遜色なくレーザーマーキングができているので安価で大変満足している
- レンズを交換することができ、ビームのスポット径を小さくすることができるので大変便利
- 納品物を接続するだけでマーキングができ安心した
- 他社の製品はオーバースペックで逆に使いにくかったが、本製品はシンプルで最低限の機能が付いており満足
- 量産時に他社製品は高価で困っていたが、本製品のおかげで助かった
製品の販売実績
- 核融合科学研究所
- 名古屋大学
事例:
(リンク切れ)
![](https://www.symphotony.com/wp-content/uploads/teika05-e1591079334236.jpg)
◆印字対象 : 電子部品に形成された電極
よくあるご質問及び弊社回答
マーキングソフトはパソコンを使用しますので別途必要です。なお、Win10で動作確認を行っております。
【パソコンスペックめやす】
OS:windows10 64bit
CPU:インテル core-i シリーズ
ROMメモリ:4GB
USB:3ポート(UVレーザーの場合 装置との接続に2ポート使用します)
2ポート(ファイバーレーザーの場合 装置との接続に1ポート使用します)
AI,dxf等のベクトルファイルに対応しております。ただ、バージョンにより非対応の場合があります。
その場合にはビットマップ形式に変換してのご使用を推奨しております。なお、オープンソフトで変換してご使用頂いても、問題はございません。
お届け後の組み立て及び設置はお客様にて行って頂き、装置設置後にはオンラインのリモート講習にて基本的な操作方法と安全面についてのご案内を行っております。(リモート講習所要時間:90分程度)
装置組み立て作業は、マニュアルに沿って行って頂ければ可能な内容です。
お気軽にお問い合わせ下さい。弊社の技術担当が対応致します。
各種レーザーマーカーの加工材質の比較表のリンク先をご覧ください。(リンク:加工材質の比較)
比較表にないサンプルでウェブ公開できるサンプルにつきましては、無償にてお受けさせて頂きます。
比較表にあるサンプルあるいは公開できないサンプルにつきましては、有償にてお受けさせて頂きます。
無償と有償の区別につきましては下表をご覧ください。正式なお見積りにつきましてはお問い合わせください。
無償となる内容 | 有償となる内容 |
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|
可能です。お客様が、例えば自社製品へマーキングされたい場合は、最初の1時間は5万円、その後は1時間当たり2万円のお見積りになります。
本製品は外部信号によるマーキング制御が可能ですが、お客様にて生産ライン設計をして頂く必要がございます。
製品の保証とアフターサービスについて
保証期間
- ご購入から1年間
アフターサービス
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