LaseView-LHB-100-WA | 光響
LaseView-LHB-100-WA は、シリーズ主力のLaseView-LHB-100 の迷光(ゴースト)対策済モデルで、レーザー光を1台で高精度に測定・分析・評価するLaseView-LHB-100 の基本性能はそのままに、光の許容入射角度を従来の± 15°から、± 70°に大幅に改善し広角で入射する際に生じていた 迷光の発生を抑え、より多様な照射環境での検査を実現可能としました。
- 受光面寸法:100 mm × 100 mm
- 光学分解能:約 200 μm(受光面中心部において)
- 測定波長範囲:400 nm ~ 1100 nm(出荷時に指定波長にてフォーカス調整
- 高出力までのレーザー測定が可能(0.1 W/cm2 〜 100 W/cm2 )
- スペックル(キラキラ輝く明暗の斑点模様)の低減機能付き
- ビームプロファイラ with M2 プラットフォームソフト
(LaseView)付き
LaseView-LHB-100-WA 仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
受光面寸法 | 100 mm × 100 mm(水平×垂直) |
光学分解能 | 約 200 μm(受光面中心部において) |
測定パワー密度の目安 | 0.1 W/cm2 ~ 100 W/cm2(露光時間により感度を調整) |
入射パワー密度 | 最大 100 W/cm2 |
総入射パワー | 最大 10 W |
許容入射光角度 | ± 70° |
測定波長範囲 | 400 nm ~ 1100 nm(出荷時に指定波長にてフォーカス調整) |
CCD有効画素数 | 2048 × 1536(水平×垂直) |
取得画像画素数 | 1600 × 1600(水平×垂直) |
A/D変換分解能 | 12 bit |
フレームレート | 60 fps(最大) |
露光時間 | 25 μs ~ 4 s |
インタフェース | USB 3.1 |
外部トリガ機能 | あり(3.3 V ~ 24 V) |
電源 | カメラ電源 4.75 V ~ 5.25 V,約 360 mA (USBより供給) モーター電源 6 V,100 mA 以下(付属ACアダプタより供給) |
外形寸法 | 別図の通り |
重量 | 2.5 kg 以下(スタンド、ケーブル、ACアダプタ含まず) |
ソフトウェア機能 | LaseView に準拠 |
備考 | ・ビーム直径が小さい場合、十分な解像度が得られなくなります。ビーム直径 10 mm 以上を目安にお使いください。 ・フレームレートはPCの演算能力やUSBの接続状態により低下することがあります。 ・スペックル低減機能を利用する場合、10 ~ 20 画像の平均化処理が必要になり、1 ~ 2 秒(典型値)の測定時間を要します。 ・スペックル低減機能を利用する場合、10 ~ 20 画像の平均化処理が必要になり、1 ~ 2 秒(典型値)の測定時間を要します。 ・光線の入射角度により受光感度は変化します。 ・迷光(ゴースト)対策済。 ・矩形レーザーの計測に最適です。 |
構成図
高出力対応
CCDは感度が高く壊れやすいため、高出力レーザービームのビームプロファイルを計測するためには、複数の減衰系を使用する必要がありました。
LaseView-LHB では、新設計の光学系を用いることにより、最大100 W/cmW/cm2 のレーザービームまで減衰することなく測定することができます。
これにより光学系を単純化することができ、減衰系によるレーザービームの歪みを防ぐことができます。
大口径対応
これまで、大口径のビームプロファイルを測定するには、通常のビームプロファイラを手動で移動させながら分割測定する方法がとられていました。
この方法は手間がかかるうえに、減衰させながら分割測定をするため相対強度がわからないといった問題がありました。
LaseView-LHB ではこれらの問題を解決し、一括でビームプロファイルの測定ができます。
例えば乾燥のためにレーザーを用いる乾燥用レーザー機といった機械では、レーザーのビーム径は自ずと大口径になります。そういったレーザーを計測するためにもLHBシリーズは活躍します。
スキャンニングレーザーの測定
開口が広いため、ビームプロファイラを動かすことなく、レーザースキャニングユニットなどでレーザースキャン光の測定が可能です。ビームプロファイルだけでなく、レーザー光の位置も正確にわかりますので、性能評価に最適です。
ビーム広がり角(ダイバージェンス)測定機能
伝搬特性に関わる重要なパラメーターであるビーム広がり角を、標準機能で手軽に測定することができます。
ビーム広がり角はレーザー伝搬にとって非常に重要なパラメーターです。
測定手順は下記のとおり非常にシンプルです。
- ビームプロファイルの測定を2箇所で行い、データを保存する
- ビーム広がり角測定ボタンをクリックする
更に、保存データから2箇所におけるビームパワーの変化も分かるため、伝搬損失も分かってしまいます。
ビームポインティング経時変化の解析機能
ビームポインティング経時変化を、標準機能で手軽に測定することができます。
- 画像ロギング機能を使い、適度な時間間隔で画像を保存する。
- [ポインティング]ボタンをクリックする。
- [解析の実行]をクリックするビーム重心のX座標とY座標の計時変化がグラフ表示されます。
LaseViewに多点解析機能
1つのカメラで複数のビームスポットを同時に解析。(動画参照)