特徴
超短パルスレーザー(フェムト秒レーザーやピコ秒レーザー)のパルス幅を計測するためには、
オートコリレーターなどの専用の機器を用いる必要があります。
本キットは、既製品の半額以下の価格でお求め頂けます。
また、本キットを組み立てることで、レーザー、干渉計や自己相関法などについて体系的に学ぶことができます。
::オートコリレーターの解説
スピーカーを用いてミラーを駆動することで光路長を調整し、フォトダイオードで二光子吸収強度を測定します。
非線形結晶を使用しない、簡易な光学系で短パルス幅を測定することができます。
::二光子吸収を用いた自己相関波形計測の解説
また、弊社で販売している各種超短パルスファイバーレーザーキットと合わせて使用することができます。
他社製品との比較
オートコリレーターキット | 従来製品(※光響から購入可能) | |
---|---|---|
メーカー名 | 光響 | Femtochrome Research |
波長 | 1000 nm〜1350 nm | 800 nm〜1400 nm |
パルス幅 | 100 fs〜5 ps | 5 fs〜15 ps |
分解能 | <10 fs | <1 fs |
スキャン範囲 | 1 ps | >50 ps |
繰り返し周波数 | >1 MHz | >4 Hz |
出力方法 | 空間 | 空間/fiber coupled |
自作 | 可能 | 不可 |
価格 | 明記(46万円) (注:製品取扱い当時の価格掲載) |
不明記(約100万円) |
オプション | ※1550 nmタイプ(1100 nm〜1600 nm)もあります1550 nmタイプのフォトダイオードに交換するだけで使えます | ※600 nmタイプ(600〜1100 nm )、1400 nmタイプ(1400~2000nm)もあります |
構成・仕様
構成
本キットには、ファンクションジェネレーター機能付きオシロスコープも付属しております。なお、パソコンはキットには含まれません。
図2 オートコリレーターキットの構成図
仕様
波長 | 1000 nm 〜 1350 nm |
---|---|
対応パルス幅 | 100 fs 〜 5 ps |
分解能 | < 10 fs |
スキャン範囲 | 1 ps(典型値) |
最低繰り返し周波数 | 1 MHz(典型値) |
最低レーザーパワー | 1 mW(典型値) |
最高レーザーパワー | 50 mW (典型値、ND filterにより可変) |
大きさ | 300×300 (W×D)* |
出射型式 | 空間 (non fiber-coupled) |
オプション | 1550nmタイプ(1100nm〜1600nm) |
*光学系のみの大きさです
測定結果
オートコリレーターキットを用いて測定した結果をご紹介します。
下図は、測定に用いた超短パルスレーザー光源のスペクトル波形、本キットで得られた自己相関波形です。
130 fsのパルス幅が測定できています。
図3 超短パルスレーザー光源のスペクトル波形と、本キットで測定した自己相関波形
価格・納期
製品名:オートコリレーターキット
型番:MP-AC-kit
価格:46万円(税抜き)(注:製品取扱い当時の価格掲載)
標準納期:生産終了